若いころの見え方に近い多焦点眼内レンズ

若いころの見え方に近い多焦点眼内レンズ

質問① 白内障手術をすれば、どんな手術方法でも若い頃のような見え方に戻るのでしょうか?

答えは「ノー」です。

質問② 白内障手術には種類があるのでしょうか?

答えは「イエス」です。

質問③ 白内障手術の種類によっては、若い頃のような見え方になるのでしょうか?

答えは「イエス」でもあり、「ノー」でもあります。

これらの質問について、くわしく説明をします。
白内障手術には単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズによる手術があります。

単焦点眼内レンズによる手術のあとは、必ずなんらかのメガネが必要となります。その理由はメガネをかけないと焦点の合わない距離があるからです。
それに対して、多焦点眼内レンズによる白内障手術のあとは、ほとんどの人がメガネが不要となります。もともとメガネをいつもかけていないといけなかったような重度の近視などの人でも、多焦点眼内レンズによる手術のあとはメガネが要らなくなる可能性があります。つまりそのようなひとでは、その人自身の若い頃の見え方よりも、高齢になって多焦点眼内レンズによる手術を受けたあとのほうが優れた視力となる場合があるのです。言い換えると、多焦点眼内レンズでは若返り以上の効果が得られることがあるのです。
単焦点眼内レンズではそうはいきません。こちらは若い頃に目がよかった人でさえ、昔のような見え方にはなりません。 よって白内障手術の種類によっては若い頃のような見え方になるのでしょうか?の答えはイエスです。
ただし多焦点眼内レンズによる手術を受けてもなんらかのメガネが必要な人もいます。しかしその確率は単焦点眼内レンズではほぼ100%メガネが必要になるのに対して、多焦点眼内レンズでは約10%と言われています。よって白内障手術の種類によっては若い頃のような見え方になるのでしょうか?の答えはノーでもあります。
それでも多焦点眼内レンズの見え方は単焦点眼内レンズよりも、より若い人の見え方に近いであろうと考えられます。

レーザー白内障手術の紹介

さらに上記の質問③に補足をします。
現在、白内障手術には眼内レンズだけでなく、手術の方法についても画期的な方法でうけることができます。それがフェムトセカンドレーザー白内障手術です。
フェムトセカンドレーザー白内障手術がはじまったのはそう最近のことではありません。フェムトセカンドレーザー白内障手術は2012年6月に埼玉県さいたま市見沼区の大宮七里眼科の山﨑健一朗院長が日本ではじめて行いました。
その眼科クリニックでも、通常の眼科医の手による白内障手術か、あるいはフェムトセカンドレーザー白内障手術かを患者さんが選ぶことが出来ます。
通常の眼科医の手による白内障手術は保険診療ですが、フェムトセカンドレーザー白内障手術は保険外診療となります。
フェムトセカンドレーザー白内障手術は、超高性能のレーザーで角膜や水晶体を切開する画期的な技術です。メスなどを使って人の手で切開する従来の白内障手術にとってかわり、レーザー白内障手術はきわめて正確にコントロールできるレーザーで目の組織を切開します。
レーザー白内障手術によるメリットは以下です。

  1. 水晶体をきわめて正確に切開することができ、眼内レンズを正確な位置に固定できます。
  2. 超音波入荷吸引術での超音波使用エネルギーを大幅に低減させることで、眼への負担を軽減することができます。
  3. 非常に手術の難易度が高い進行した白内障に対しても、手術をより安全に行うことが可能になります。
  4. 角膜をレーザーで切開することにより、手による切開では出来ない形にも切ることが出来ます。

このようなたくさんのメリットを持つレーザー白内障手術ですが、まだ受けられる眼科クリニックは限られています。
レーザー白内障手術に興味のある方は以下を参照ください。

監修医師 山﨑 健一朗

院長紹介

院長資格

  • 日本眼科学会認定 眼科専門医
  • 日本で初めてフェムトセカンドレーザー白内障手術を開始
  • 2017年 著書「人生が変わる白内障手術」出版
  • 多焦点眼内レンズ使用症例を4,958件以上
  • フェムトセカンドレーザー白内障手術4,752件以上
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