レーザー白内障のよくあるご質問

レーザー白内障手術はこれまでの白内障手術とは何が違うのですか?

レーザー白内障手術はメスを使わない最先端技術の白内障手術です。レーザー白内障手術ではフェムトセカンドレーザー機器で水晶体前嚢切開、水晶体核破砕、角膜切開の3つの課程を行い、その後に従来通りの手法で水晶体を超音波乳化吸引し、眼内レンズを挿入します。

眼内レンズを挿入する前の課程をレーザーが行うので、眼内レンズを正確に挿入することが可能です。結果的に従来の手法よりも正確に手術を行うことができます。 角膜の切開を術者の思い通りに設定することができ、しかも精密に切開できるので、手術による創口の閉鎖が従来の手術よりも良好です。角膜を切る際に乱視を治す切開を行うことができるので、乱視を矯正することができます。

レーザー白内障手術の利点はなんですか?

レーザー白内障手術の利点は正確性です。眼科医の手による切開や操作は当然わずかながらズレが生じます。レーザー白内障手術ではそのズレが格段に少なくなることにより、より正確に眼内レンズを所定の位置に固定することができます。たとえばレーザー白内障手術では基本的にメスを使いません。レーザー白内障手術ではレーザーによって角膜を切開するので、人間の手による切開よりも閉鎖が良好です。

レーザー白内障手術の機器はどんな仕組みでしょうか?

フェムトセカンドレーザー白内障手術機器は、光干渉断層形(OCT)にてリアルタイムで目の中や表面を解析し、それを基にフェムトセカンドレーザーで目の中にある水晶体や目の表面の角膜を切開していく器械です。

レーザー白内障手術は安全ですか?

すでにたくさんのレーザー白内障手術の安全性に関する医学論文が発表されており、レーザー白内障手術が安全であることはすでに証明されています。世界ではすでに20万例以上のレーザー白内障手術が行われました。このサイトでもご紹介しているとおり、レーザー白内障手術にはすばらしいメリットがたくさんあり、なおかつ安全性も高い手術なので世界中で急速に普及しています。
まだ日本でレーザー白内障手術機器を設置している施設はほとんどありませんが、埼玉県さいたま市の大宮七里眼科の山﨑健一朗院長は日本で初めてレーザー白内障手術に成功をしたあと4,300例以上のレーザー白内障手術を行い、 重篤な合併症は一例も起きていません。レーザー白内障手術の安全性の実績は主要な日本国内の眼科学会だけでなく世界眼科学会やアメリカの眼科学会でも発表し、評価されています。

レーザー白内障手術には保険がききますか?

レーザー白内障手術は自由診療となり、国民健康保険や社会保険は適応外です。

レーザー白内障手術は痛くありませんか?

レーザー白内障手術は点眼麻酔で行い、痛みはほぼまったくありません。

レーザー白内障手術に年齢制限はありますか?

レーザー白内障手術に年齢制限はありません。大宮七里眼科では18歳から90歳代までのレーザー白内障手術の実績があります。

YAGレーザー治療とレーザー白内障手術の違いを教えてください。

レーザー技術を白内障手術以外の眼科医療に使う機器は以前からありました。たとえば糖尿病網膜症などの網膜疾患に対する網膜光凝固や後発白内障に対するYAGレーザーです。しかしレーザー白内障手術は大宮七里眼科の山﨑健一朗院長が行っているフェムトセカンドレーザー白内障手術が初めてです。フェムトセカンドレーザー白内障手術はいままでにない全く新しい技術です。

白内障手術のやり方については大きくわけて2つあります。
ひとつは超音波水晶体乳化吸引術、もうひとつはYAGレーザーによる後発白内障に対する後発切開術です。

まず超音波乳化吸引術について説明します。
超音波乳化吸引術の名称は、白内障で濁った水晶体を超音波で細かく砕いて吸引して除去することから名付けられています。
超音波はその名の通り音波の一種なので、光の一種であるレーザーとは全く異なります。
超音波乳化吸引術はすでに何年も以前から世界的に行われている白内障手術の一般的な方法です。
現在の白内障手術は、ほとんどの施設において、ほぼすべての症例で超音波水晶体乳化吸引術で行われます。

フェムトセカンドレーザー白内障手術では、超音波乳化吸引術を行う前にフェムトセカンドレーザーによって水晶体を破砕、切断します。
つまりフェムトセカンドレーザー白内障手術でも超音波乳化吸引術を行うのです。
しかし通常の超音波乳化吸引術だけによる白内障手術に比べて、水晶体を破砕するための超音波量が格段に少なくて済みます。
白内障手術では硬い水晶体を破砕するために超音波を用いざるをえませんが、超音波は水晶体以外の目の中の組織にダメージを与える可能性があります。
目の中の組織のなかには、再生能力のほとんどない組織があります。
角膜内皮細胞がそのひとつです。
しかしフェムトセカンドレーザー白内障手術によって事前に水晶体をレーザーで破砕しておけば、超音波使用量が少なくてすみ、超音波による眼内組織へのダメージを最小限にとどめることが可能です。
つまりフェムトセカンドレーザー白内障手術はより目の組織にダメージの少ない白内障手術なのです。

YAGレーザーについて説明します。
YAGレーザーは後発白内障に対する後発切開術に対して使用するレーザーです。この後発白内障は、たいへん誤解されやすいことのひとつです。後発白内障は白内障の一種ではないからです。たとえば加齢性白内障や外傷性白内障は白内障の分類の一つですが、後発白内障は白内障の一種ではありません。後発白内障は「白内障」とはついていますが、通常の白内障とは全く種類のことなる状態です。

後発白内障は白内障手術の後に水晶体の袋の部分が混濁する状態です。後発白内障はYAGレーザーによって治療することが出来ます。日本でも以前から多くの眼科クリニックで行われております。このYAGレーザーによる後発白内障手術治療のことをレーザー白内障手術とは呼びません。レーザー白内障手術とはフェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術のことであり、後発白内障にたいする治療ではありません。白内障手術を行っている多くの眼科病院ではYAGレーザーに対する後発白内障治療(後発切開術といいます)を行っています。YAGレーザーは手術室ではなく、外来診察室のなかのレーザー室で行います。

以上のように、レーザー白内障手術とはフェムトセカンドレーザー白内障手術のことをいい、超音波乳化吸引術やYAGレーザーによる後発切開術とは全く異なる手術方法です。
フェムトセカンドレーザー白内障手術はどの眼科施設でも行っているものではなく、ごく限られた施設でしか行っていません。

監修医師 山﨑 健一朗

院長紹介

院長資格

  • 日本眼科学会認定 眼科専門医
  • 日本で初めてフェムトセカンドレーザー白内障手術を開始
  • 2017年 著書「人生が変わる白内障手術」出版
  • 多焦点眼内レンズ使用症例を4,958件以上
  • フェムトセカンドレーザー白内障手術4,752件以上
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